このシリーズ:〈外国人の賃貸 入居者シリーズ〉
② 外国人向け家賃保証会社の審査基準を比較【今ここ】
③ 賃貸契約の必要書類ガイド(近日公開)
「日本に知り合いがいないから保証人を用意できない」「保証会社の審査で何度も落とされた」——外国人の賃貸探しで最大のハードルになるのが、家賃保証会社の審査です。
しかし、保証会社には外国人の事情に詳しく、柔軟に審査してくれる会社があります。どの保証会社を使うかで、審査通過率は大きく変わります。
この記事では、外国人対応の主要な家賃保証会社を審査基準・保証料・多言語対応の観点で徹底比較します。
※ 本記事の情報は2026年7月時点のものです。各社の審査基準・保証料は変更される場合があります。必ず各社公式サイトでご確認ください。(民間情報・引用要件準拠)
家賃保証会社とは何か
主要な選択肢を整理する前提として、まず外国人入居者向け家賃保証会社5選を確認し、審査実務では必要書類チェックリスト、運用リスクでは滞納時の保証・回収対策もあわせて確認しておくと安心です。
賃貸契約では、「借主が家賃を払えなくなったときに代わりに払ってくれる人」が必要です。かつては「連帯保証人」(日本人の親族など)が一般的でしたが、現在は家賃保証会社(保証会社)が保証人の代わりを務める物件が主流です。
借主は月々の家賃に加えて保証料を支払い(初回は家賃の○ヶ月分、継続は年額など)、保証会社が貸主へ滞納リスクを保証します。
外国人審査のポイント:なぜ会社選びが重要か
一般的な保証会社は、日本の信用情報・日本語でのやり取りを前提に審査します。そのため、外国人の審査では以下の点が壁になりやすいです。
- 在留期限が短い・更新の見通しが立てにくい
- 日本国内の信用情報がない
- 収入の証明書類が外国語
- 日本語でのコミュニケーションが難しい
一方、外国人特化・外国人対応に積極的な保証会社はこれらの事情を熟知しており、在留資格・雇用形態の特性を踏まえた審査を行います。
主要5社の比較表
※ 以下の保証料・基準は2026年7月時点の公開情報をもとにした参考値です。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
| Company Name | 外国人対応 | 初回保証料(目安) | 月次/年次更新料(目安) | Multilingual support | 審査の特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| GTN(グローバルトラストネットワークス) | ◎ 外国人特化 | 月額の30〜100%(プランによる) | 月額の1%(月次) | 英・中・韓・ベトナム語ほか | 外国人専門。在留資格・雇用形態に理解が深い |
| Nippon Insure | ○ | 月額の50%〜 | 年額1万円前後 | 一部英語対応 | 外国人物件に強い。審査時間が比較的短い |
| Japan Safety | ○ | 月額の50%〜(初年度) | 年額1万円前後 | 英語対応あり | 全国対応・審査基準が明確 |
| ROOM iD | ○ | 月額の50〜80% | 年額1万円前後 | 英語対応あり | 若年層・外国籍に比較的寛容 |
| オリコフォレントインシュア | △ | 月額の50%〜 | 年額1.5〜2万円 | 対応限定 | 大手・審査が厳しめ。日本の信用情報があれば有利 |
各社の特徴
GTN(グローバルトラストネットワークス)
外国人向けサービスに特化した保証会社。在日外国人の賃貸支援を専門とするため、外国人の在留資格・雇用状況・信用情報の少なさを前提に審査します。
- 強み:在留資格別の審査ノウハウ・多言語窓口・外国人入居者への生活サポート(カードローン・SIM提供なども)
- こんな人に向いている:来日まもない・日本の信用情報がない・日本語が苦手な方
- 注意点:保証料プランが複数あり、月次払いか初回一括かで総費用が変わる。内容をよく確認する
Official information:グローバルトラストネットワークス(GTN)公式サイト(2026-07-03閲覧)。最新の保証サービス内容・料金はこちらで確認できます。

出典:グローバルトラストネットワークス(GTN)公式サイト(2026-07-03閲覧) https://www.gtn.co.jp/
Nippon Insure
外国人入居者への対応実績が豊富な保証会社。外国人向け物件を多く手がける不動産会社と提携しているケースが多く、仲介会社経由で指定されることが多いです。
- 強み:外国人物件との提携が広い・審査が比較的迅速
- こんな人に向いている:不動産会社から「この保証会社を使ってください」と指定された方
Japan Safety
全国対応の保証会社で、外国人にも対応しています。審査基準が明確なため、事前に通過可能性を把握しやすいのが特徴です。
- 強み:全国の物件で利用可能・わかりやすい審査基準
- こんな人に向いている:地方在住・地方への転居を考えている方
ROOM iD
外国人・若年層・信用情報が少ない方への対応に実績があります。スタートアップ系の会社で、テクノロジーを使った審査を行っています。
- 強み:信用情報が少なくても審査を受けやすい・オンライン申し込み対応
- 注意点:提携物件が限られる場合がある
オリコフォレントインシュア
大手信販系の保証会社。審査の厳格さは高いですが、一度通過すると広く使えるのが利点。外国人の場合は日本の信用情報(クレジットカードの利用実績など)があると有利になります。
- こんな人に向いている:永住者・特別永住者・日本でのクレジット実績がある方
審査通過率を上げる3つのポイント
① 外国人対応に強い保証会社を指定する
仲介会社に「外国人に対応している保証会社が使える物件を探してほしい」と伝えましょう。GTNやニッポンインシュアなどを指定できる物件を紹介してもらえます。
② 書類を万全に準備する
在留カード・在職証明書・給与明細など、収入と在留状況を示す書類を不備なく揃えることが最重要です。書類の準備方法は賃貸審査の書類チェックリストを参照してください。
③ 在留期限に余裕がある状態で申し込む
在留期限が3ヶ月未満の場合、審査が通りにくくなります。更新申請を先に済ませてから申し込むか、申請中であることを証明できる書類(申請受付票など)を一緒に提出しましょう。
よくある質問
Q1. 保証会社は自分で選べますか?
A. 基本的には管理会社・物件ごとに「使える保証会社」が決まっています。入居希望者が保証会社を自由に選ぶことはできません。ただし、「GTNを使える物件を探してほしい」と仲介会社に依頼することで、外国人対応の保証会社が使える物件に絞り込んで探してもらえます。
Q2. 保証料はどれくらいかかりますか?
A. 初回は月額家賃の30〜100%(プランにより異なる)が多く、2年目以降は年額1〜2万円程度の継続保証料が発生します。GTNの月次払いプランは月額の1%程度を毎月払う形式もあります。物件の申し込み時に詳細を確認してください。
Q3. 審査に落ちた場合、別の保証会社に再挑戦できますか?
A. 同じ物件での別の保証会社への再申し込みは、管理会社の判断によります。別の物件・別の保証会社を使う物件に改めて申し込む方が現実的です。
Q4. 日本国内に保証人(連帯保証人)がいれば保証会社は不要ですか?
A. 近年は「保証会社必須」の物件が増えています。連帯保証人がいても保証会社加入を求める物件も多いため、事前に確認が必要です。
まとめ
外国人が賃貸審査を通過するには、外国人対応に強い保証会社が使える物件を選ぶことが最大のポイントです。
- 来日まもない・信用情報がない方 → GTNが最も柔軟
- 不動産会社が指定する場合 → ニッポンインシュアが多い
- 地方の物件 → 日本セーフティーが全国対応
- 永住者・長期在住者 → オリコフォレントインシュアも選択肢に
保証会社選びと合わせて書類の準備を万全にすることで、審査通過率を大きく高めることができます。
Disclaimer
本記事は情報提供を目的としており、保証会社への申し込みや審査を保証するものではありません。各社の審査基準・保証料は変更されることがあります。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。執筆者はキム書士(行政書士試験 受験中・未登録)です。
このシリーズの次の記事
次はこちら → 賃貸契約の必要書類ガイド(近日公開)
シリーズの入口 → なぜ外国人の賃貸審査は落ちるのか?(ハブ記事)
あわせて読みたい → 外国人専門の家賃保証会社5選(既存記事) / 賃貸審査の書類チェックリスト


